プレスリリース

中小企業のための無料相談所「オカビズ」開設から8年で累計相談2万件を達成

岡崎ビジネスサポートセンター・オカビズ(所在地:愛知県岡崎市、センター長:髙嶋舞、以下「オカビズ」)が約8年で累計相談2万件を達成しました。

▼ 2万件目事業者/(有)ダイテック 技術を見える化する新商品開発サポート

 有限会社ダイテックは、1970年創業の金属切削加工業(株)大藤製作所の鋳物・アルミニウム・自動車部品・各種金属部品の製造および販売を手掛ける会社として、2007年に創業。
 オカビズは、ダイテックが金属切削業の高い技術を持つことに注目。この技術をとがった消費者向け商品として展開することで、同社の高い技術力を多角的に表現し、主力となるB to B需要も喚起できると考えました。これまでにオカビズでは、ダイテックの消費者向け商品「まちこうばFuFu」の第一弾商品である「なないろのベビーリング」のコンセプトメイク・市場投入をサポートするほか、現在は、特に写真を精密に転写するほどの精度のレーザー切削技術を生かした「金の名刺」の展開をサポート中。


(株)大藤製作所 代表 近藤夫婦


▼ オカビズ8年目の成果

 岡崎市が2013年10月に開設してから8年間、売上アップに特化したサポートを公的産業支援施設として実施。特にコロナ禍の、さらにウィズコロナ期においては、補助金や給付金などの資金的なめどが瀕死状態を脱しつつありながら、繰り返される緊急事態宣言とその緩和の狭間で対策に苦慮する事業者から具体的な売上アップの方法を相談したいと過去最多の相談依頼がありました。

> https://www.oka-biz.net/

<8年目の実勢を伝える3つのポイント>

1.年間相談件数は過去最多の大台3000件超

 8年目の相談件数は、過去最多の3,036件となりました。緊急事態宣言とその解除が繰り返され、そのたびに休業協力金の申請や時短営業の中でできる売上アップなどの相談が多く寄せられました。売上アップに関する相談(販路開拓、情報発信、新商品新サービス)は72.6%で、相談件数としては例年と同等程度の高い水準で推移しています。また、イオンモール岡崎の相談ブース開設でスモールビジネスのご相談が増えたり、コロナ禍での事業転換・リスク管理などの観点から創業のご相談も多く、創業相談は13.7%と8年間の中でも高い比率になっています。


年間相談件数の推移(件)


 また、ご利用者の再利用率(リピート率)は84.7%と例年と同レベルで高い水準を維持しています。これはオカビズに行くと価値がある、事業に貢献してくれると事業者が判断してくれている結果だと考えています。


8年目相談内容の割合


2.イオンモール岡崎に相談拠点開設/マックスバリュ岡崎美合店と連携で、地域とつながり販路を強化

 2020年10月末、イオンモール岡崎内にオカビズの相談拠点が開設。平日でも多くの人の流れがある同店で、これまでオカビズを知らなかった層や女性の個人事業主などの新規相談が増えました。またイオンモール岡崎の協力も得て、同相談ブースを不定期に開放し、相談事業者が1日限定で出店できる「トライアルスポット」を開始。マーケティングのチャレンジの場、PRの場としてこれまでに6事業者が出店し、各社が新たな気づきや課題を得たり、初めての販売機会にチャレンジしました。
 また、2020年11月にオープンしたマックスバリュ岡崎美合店さまとの連携はオープン前からご意見交換を重ね、オカビズからご紹介した地域事業者の良品が実際に店頭販売へつながるケースも続々と誕生。イオンモール岡崎、マックスバリュ岡崎美合店、両店ともに大手量販店でありながらそれぞれの特色の中で地域とのつながりを大切にされる取り組みがオカビズと共鳴し、様々な連携の形となって事業者へ還元できているといえます。



3.コロナ禍支援/新商品・新サービス開発のサポート強化継続、IT診断など特別サービス開始も

 ウィズコロナ、アフターコロナでは、前年に続き短期的に事業の流れが変わるサポートを意識して提供してきました。生活の仕方、価値観が変わる中で、小回りの利く中小事業者が小さく新しい展開をスピ―ディに投じることで、大手に先んじてニーズをくみ取れる可能性が高いと考えているからです。前年から注力した新商品・新サービスの開発は累計で100件を超え、中には街の画材屋「彩雲堂」の同系色絵具セット「だけえのぐ」のように、3日間で全国から数百セットの受注を受けるほどの売上を作った事例も誕生しました。
 ほかにもコロナ禍でさらにWEB上での集客や情報発信が重要となっている背景から、「飲食店のIT診断サービス」を開始。有料無料の情報発信サイトが乱立する中で、限られた時間・人的資源をどこに注力するのがよいのか、現状のチェックや期待する姿などをITの専門アドバイザーが初回から対応。ピンポイントの課題に早く対応できるアドバイザーから案内することで、長い時で1か月ほど新規相談をお待ちいただくような状況を解消してきました。

▼ 9年目、髙嶋新センター長を中心に取り組む3つのテーマ

【1】各社の強みを見つけ、売上アップをサポートする
・ひきつづき1回1時間の個別経営相談により、各社の強みを見つけ、専門家チームと連携して新商品開発や販路開拓などを通じて売上アップをサポート

【2】「100年愛される企業づくり」のサポート強化
・ファンマーケティングに関するセミナー等の実施
・他地域のビズと連携をしたゲストアドバイザーの強化
・オカビズアドバイザーによる中小企業の役に立つ動画の配信
・DX(デジタル)化サポート

【3】新たなビジネスの土壌創出/起業創業のサポート強化
・スモールビジネスのセミナーやゼミなどの実施   
・金融機関と連携をした創業塾の実施