スタッフブログ(旧):新商品・新サービス開発記

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創業114年側島製缶がおうちごはん・屋外ごはんに「ガンガン焼き」専用缶発売!

アウトドアブーム&おうちごはん充実を背景に
BtoC商品の展開にチャレンジ!!/


一般缶の製造を行う創業100年を超える側島製罐(株)は、
ガンガン焼き専用缶を2020年1月28日(木)から一般発売!


【開発の背景:お菓子や海苔の缶が減少】
側島製罐が手掛けるのは、一般缶と呼ばれる、
お菓子や乾物等を保存するための缶。
紙などの包材が種類・加工技術ともに飛躍的にアップしたこともあり、
一般缶の需要量が年々減少している分野です。
材料の高騰で安価な中国製に押されている過酷な状況です。

側島製罐では、これまで主に菓子メーカーや乾物メーカー、薬品メーカーなど
ビジネスユーザーのオーダーメイド缶を製造してきましたが、
業界の動向を見て一般ユーザーに向けた缶の魅力発信を少しずつ開始。
2009年には同社初オリジナル商品の全16色のユーザー向け既成缶
「Canday(キャンディ)缶」を発売!


これまでしてこなかった消費者に向けてのチャレンジを開始したのでした。

【きっかけ:コロナ禍でアウトドア&自宅でごちそうがトレンドに】
コロナの感染拡大で、外食や会食の自粛が叫ばれ、
家族で過ごす時間が長くなりました。
外食の代わりに自宅では食材の取り寄せやテイクアウトのニーズが急上昇し、
自宅に居ながら外食レベルの食事を楽しみたいというニーズが高まっています。


また、旅行自粛の一方で、3密を避けやすいという理由からアウトドアも人気になり、
関連商品の売上も2割~3割ほど増えているといいます。
キャンプに行けずとも、庭で、自宅で飯盒やスキレットを使ったメニューを作ったり、
アウトドアメニューを作ったりすることもブームになっています。

そうしたコロナ禍での生活様式の変化を背景に、
缶を使った楽しみ方ができないかと新商品の開発を進めました。


▼(新商品概要)ガンガン焼き専用缶
庭やアウトドアで魚介のうまみを存分に味わえる「ガンガン焼き」が簡単にできる、
専用の缶です。利用シーンや家族構成に応じて選べる3つのサイズがあります。

Sサイズ:1人用  (235×235×70H) 780円(税抜)
Mサイズ:2~3人用(235×235×90H) 880円(税抜)
Lサイズ:4~5人用(235×235×122H)980円(税抜)   ※各商品送料別


購入はオンラインショップ https://sobajima.thebase.in/


この商品展開を手掛けるのは、側島製罐(株)の6代目継承を予定している
石川貴也さん。
東京で金融機関や内閣府の仕事も経験してご家業を継ぐべく戻り、
新商品の展開などに意欲的に取り組んでおられます。

石川さんにとって、今回の商品は「缶の用途」を提案する新しい試み。

「これまで缶はお菓子や海苔のパッケージでしかなかった。でも本当は
こんなことにも使えるんだと包材以外の用途がたくさんあることを
一般の方に向けて直接丁寧に発信していきたいと思っています。」

さらに缶は、機密性が高いこと、美しい手触りや装飾ができること、
など缶の魅力も再発見してもらいたいと意気込んでいます。
石川さんやご担当さんみなさんの楽しそうな姿勢から、
長年手掛ける缶に対する愛情をとっても感じます!


【オカビズのサポート】

オカビズでは秋元がお話しをお伺いし、初回に色々なお話しをお伺いしました。
その中で、コロナ禍で転換する暮らし方、食や購入のニーズなどにあった
BtoC商品にチャレンジしてみよう、と。
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デザインアドバイザの稲波と事務局武田が情報発信のサポートをしつつ
側島製罐さんではオンライン販売、製造などをぐぐぐぐっと進めてくださいました。

今回はかなり短期間で商品発売にこぎつけました。
側島さんのこのチャレンジの姿勢は、
商品開発だけでなく事業全体に通じるものなんだと思いました。
丁寧な発信で缶ファンを地道に作りながら
業界へのアプローチへ生かしていく。
そんな側島製罐さんのチャレンジをオカビズで引き続き応援していきます!